カーブにあるvsってどういう状況で使用したらいいか分からないって方多いのではないでしょうか?前回はHue VS Hueの解説をしましたが、今回はHue Vs Satの解説になります。
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最近では、10-bitで撮影できるカメラも増えていますが、8-bitカメラで映像撮影する人もまだ多いと思います。8-bit映像は、カラー調整する時に難しいのですが、このカーブVsを使用すると簡単に変更したい箇所の色調整が可能になります。なぜ困難かというと、8-bitを10-bitと比較すると
8-bit | 10-bit | |
階調 | 256 | 1024 |
色の数 | 約1677万 | 約10億7374万 |
8-bitと10-bitではこんなにも色の情報量が違ってくるんです。

なんで??

例えば、Qualifierで色を抽出した時に、8-bitでは色情報が少ない為、色を正確に抽出できないから調整の時に問題が起こるからだよ!

Qualifierでリンゴの赤色を抽出した結果(※グレー以外が赤が抽出された場所)


色情報が少ないから、昔のゲームみたいに抽出した箇所がドットになってるのが分かるでしょ?そもそも赤をちゃんと抽出できてない!だから8-bit映像ではQualifierは絶対に使用しないこと!

はっ..はい。分かりました!
この記事はこんな人にオススメ
- Hue Vs Sat の使い方が分からない人
- カラー調整でお困りの方
この記事を読めば、できること
- Hue Vs Sat の理解度が高まる
- カラー調整が今までより簡単にできる様になる
始める前にこれだけは覚えておきたいこと

調整で使用するイメージ(Sony a7c S-log3 8-bit Footage)

Hue Vs Sat (色相vs彩度)
Color Space Transform(CST)でRec.709に変換
このステップは今回は省きます。

まずは①Curvesをクリックして、②Hue Vs Satを選択します。

イメージ上にカーソルをやるとスポイトが表示されるので、変えたい色にスポイトを移動し色を抽出する。

そうすると

赤四角枠をInput Hueで矢印の方向に動かし色を広範囲に選択し、赤丸枠をイメージのように調整する。

調整前

調整後


リンゴが生きた赤に変わったの分かるかな?

わかりずらいかも…

写真じゃわかりにくいかもね。違うイメージにするよ! これはどうかな?
肌の色を抽出して色を調整


肌の色がきれいにでてる! わかりやすいね

基本色調整は、劇的に変えるのでなく微妙なタッチで変更していくんだよ!

Yes, sir!
おわりに
気になった場所の色調整したいとき、それが8-bit映像であれば確実にHue Vs Satで調整して下さい。“Qualifierは8-bitでは絶対やってはいけないこと”ということだけ覚えておいて下さいね!
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