有料版しか使えないDavinci ResolveのNoise Reduction |ノイズリダクションがあります。この機能は映像のディテールを保持したまま、ノイズを除去してくれるとても優秀な機能です。
Premiere Proなどで使えるプラグインでNeat Video、またはRed Giantから購入できるMagic Bullet Denoiserなどは有名でご存知の方も多いと思います。
ダビンチのノイズリダクションを使うだけでも、有料版を購入してもいいのではと思うくらい良い機能。しかも編集もグレーディングもできるので、編集だけしかしないという方は、ダビンチの有料版だけでもいいのではと、個人的には思います。

まずはノイズ除去された画像を見てください!
オリジナルフッテージ(S-log2→Rec.709)

ノイズに強いソニーアルファでも、光がなくなってきた日没に撮影した素材にはたくさんノイズがのっています。こういう素材には特にノイズリダクションが活躍します。(※クリックすると画像が拡大します)
ノイズリダクションを適用した素材

どのくらいノイズ除去ができているか、画像拡大してご覧ください。
Node Tree

Noise Reduction | ノイズリダクション
Motin Effectsのパネルをクリックする。
変更する箇所は3つ
- Temporal NR
- Temporal Threshold
- Spatial Threshold

調整後

ノイズリダクションのタイミングは、カラー調整後にChrome箇所にノイズがでてくるので、プライマリー後くらいにノイズ除去する。
Spatial Threshold| Chromaを調整すると

旗の赤い部分が分かりやすい。
ウェブ上での画像では変化が分かりずらいですが、色がある箇所のノイズが明らかに除去される。Logの場合、イメージがフラットで色の箇所のノイズが分かりずらい。なのでノイズリダクションのタイミングはプライマリー、またはセカンダリーの後が好ましいということになる。
Tips
ノイズリダクションを適用すると、パソコンのスペックによって重くなる場合があるので、その時はNode CacheをOnにしましょう。
適用してるNodeを右クリック > Node Cache > Onにチェックを入れる。

Playback > Render Cache > Userにチェックを入れる。

こうすることでノイズリダクションがレンダリングされた状態になるので、フレーム飛びせずに再生が可能になる。
ノイズ除去ありグレーディング後

グレーディングは映画 『Swallow』の1シーンを参照にグレーディングしました。
そのシーン。

とても簡単な手順で、映像のノイズ除去ができますので、一度ご自身の映像で反映してみてはどうでしょう?わざと環境の悪い状態で撮影した素材だと変化が分かりやすいと思います。
文章: tetsu( @eizoblog)
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